2013年7月6日土曜日

MBA - MYTHS VERSUS REALITY

 ~そのMBA本当に必要ですか?~

今日のお話は、自費で国内MBA取得を考えているあなたへ、
MBAへの大きな投資が将来無駄にならない意思決定をするための、
ヒントになればと思います。

まず、転職希望者の中で、国内MBAの取得を検討している
ビジネスパーソンの考える転職戦略について、その傾向をまとめておきます。

キャリアアップを狙った転職を考えるビジネスパーソンの中で、転職の代わりに、
まず国内MBAの取得(フルタイムでの国内ビジネススクールへの進学)を
選択肢として考えている人が複数みうけられます。

そのようなビジネスパーソンのキャリアアップ転職戦略としては、
(あまり満足をしていない)現職を辞め、フルタイムの学生として国内ビジネス
スクールの学生として学び、MBAホルダー(見込み)となったうえで就職活動をして、
(自らがキャリアアップと考える)希望の企業の特定のポジションに採用をされる、
というものです。

あるいは、現時点ではこれといったスキルセットや専門性を持たないビジネス
パーソンが、国内MBAホルダーになることで、(自らが考えるよりレベルの高い)
希望の企業の特定のポジションに採用される、というキャリアアップ転職戦略の
ケースもあります。

ところで、
国内MBAホルダーの、日本の中途採用マーケットでの価値を知っていますか?

巷で耳にする、「MBAホルダーは転職に有利」「MBAホルダーになれば
年収アップが可能」・・といった噂は本当なのでしょうか。

国内MBAホルダーの日本の中途採用マーケットでの価値について、
なんとなくのイメージではなく、明確なデータとして把握をされたことはありますか?

このことに関する興味深いデータを、以下にご紹介します。

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Source: 「検証 ビジネススクール 日本でMBAを目指す全ての人に(慶応義塾大学出版会)」

この冊子にまとめられている、以下のアンケート結果に注目してください。

MBA保持者の新卒採用と中途採用に対する姿勢

(質問22
中途採用において、MBA保持者に対する貴社の採用姿勢はどのようなものですか?

(企業からの回答)
「意識的にMBA保持者は採用していない」とする企業が最も多く60%に達する
MBA保持者であるかどうかは考慮しない」57%でかなり多い。

その理由としては、「職歴重視」「人物本位」という記述が多く、
中途採用市場においてMBAのプレゼンスが十分に高まっていないと考えられる。(中略)

しかし、将来のMBAへの期待は大きい。将来「MBA保持者を積極的に採用するつもりだ」
80%にも達する。MBAに対する期待は、特に中途採用市場で将来高まると予測できよう。

*サンプルの特性
調査対象は、慶応義塾大学ビジネススクールに社員を派遣した実績のある約500社に、
既存のデータベースによって人事担当者の氏名がわかる企業約1000社を加えた1459社である。
アンケートへの回答企業数は150社であり、回収率は10.3%であった。

*無作為抽出の方法を採用せず、今回のアンケートの対象となった企業は、ビジネススクール
MBAプログラムに関心の高い企業群であり、その意味でこの調査は、平均的な日本企業の
人事担当者の意識を表したものではない。
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以上のアンケート結果から、あなたは何を知りましたか。

キャリアアップ転職を狙うにあたって、賢くキャリアプランを計画することが大切です。


*ご転職または進学についてのご相談は、i love my jobのキャリア相談まで、
お気軽にお問い合わせください。

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